いきなり涼しくなりましたねー、過ごしやすくなったのは非常に良き良き。
特に今年の夏は暑いわ長いわで、空調服やペルチェを活用しないと間違いなく倒れてました。
日本の四季のバランス、完全にぶっ壊れてますな…。
というわけで、みなさま今日和。
私の日記のようなチラ裏みたいなブログですが、かなりご無沙汰してしまいました…いやぁ~イソガシカッタナァ…。
サボっていただけです。
書くネタは沢山あるのですが、貯まれば貯まるほどめんどくs…略。
…コホン。
さて今回なんですが、私たち発破屋さんの工事が始まるまでの、よくある流れについて書こうかと思います。
大体の一例がこんな感じ ↓ ↓ ↓
元請負業者『軟岩〇〇㎥あって、0.8㎥級BHの大型ブレーカ設計…って、おいおい、現場への進入路が狭すぎてトレーラーが現場へ入れませんよ?』
下請負業者『0.45㎥級BHでギリ入る感じなので、工事打合せ簿の協議であげて設計変更してもらわないと…。』
↓ 無事に0.45㎥級BHに設計変更が受理されたが…
下請負業者『が…岩盤が硬くて1日当りの進捗が確保できません!!軟岩じゃないですよ、これ。』
元請負業者『もう一度立会してもらいますか…。』
↓ さて立会です。
発 注 者『シュミットロックハンマー(後で詳しく追記)で岩盤判定結果は60超えてますね、さすがに硬岩です。』
元請負業者『0.45級の大型ブレーカでは歯が立たないので、工法変更お願いします!』
発 注 者『では何種類か工法を見繕ってください。』
さてさて、ここで必要不可欠な大活躍する激熱アイテム…ドラ〇もんのポケットから出てくるもの。
それはずばり…
『てれれれ~~ん♪』
『こぉ~ほぉ~~ひかくひょぉう~~♪』(工法比較表)
これが発注者様からするとなかなかの万能道具だったりします。(ドラえもんが出してくれたら楽なのに…)
元々の設計にあった工法+何点か工法を出し、メリット・デメリット・金額を比較し、最適な工法を選出するために作ります。
その現場毎で作るため、一つとして同じものはありません。
例え同じ『砂防堰堤工事』であったとしても条件ですべて違ってきます。
この書類、元請負業者様が対応できることもあれば、私たちのような岩盤に対しての知識・経験豊富な業者へ依頼したりします。
今回は私へ【工法比較表を作成の上、最も適した工法の選定。選定後は施工計画書の作成、及び施工】というご依頼でした。
よくある流れというのが、こんな感じになります。
そんなの当たり前だろ…という声が聞こえてくる気もしますが、とっても大事な事ですので。
さて、工法比較表を作成するには当然現場に行かないと話になりません。
もちろん現場写真や図面だけでも分かることはありますが、それだけでは緻密なものを作り上げることは不可能です。
という訳で、いざ現地へ赴くとしましょう!
【災害に強い県土づくり!!】
綺麗に土砂部分は掘削されて岩盤が露出していますね。
岩盤判定した跡があります。
シュミットロックハンマーと言ったり、ロックシュミットハンマーと言ったり、結構ばらばらですが、どっちも正解です。
コンクリートの非破壊試験で使用するものと似ていますが、違うものになります。
実際いろんな現場で立会しましたが、結構勘違いしてる方は多いです。
違う箇所は一目瞭然、プランジャーの形状が違うんですよねー。(先っちょね?)
そこは詳しく書かないので、気になる方は調べてみてね♪
おぅっふ…。
中硬岩どころか、バッチバチの硬岩ときましたかぁ…Orz
そりゃぁ0.45㎥級BMで扱える800㎏程度の油圧ブレーカじゃ、この子(岩盤)相手の掘削はかーなーりぃしんどい。
んー…最適工法か。
一般的な工法でいくなら…
①このままブレーカでちまちま掘削。
②火薬の許可もらってドカーンと一発。
③非火薬を使ってドキュンと一発。
④割岩機を持ってきてバキバキッと割っちゃう。
⑤静的破砕剤を使ってジワジワ確実に割っちゃう。
⑥その他工法を模索する。
まぁこの辺りで精査していくとしましょう。
まず…
①のブレーカ…は無理だからって話。
②火薬は…結構数ある民家が近すぎてさすがに無理。
③の非火薬…は出来る・出来ないで言えば『出来る』にはなるけど、振動・騒音が民家に与える影響を考えると厳しいかなぁ…。
④割岩機…スーパービッガーHRB-1700は搬入自体が無理だけど、ビッガーHRB-1000なら搬入可能。んー…一先ず第二以降候補。
⑤ブライスターは全くもって問題なし、第一候補。
⑥プラズマ破砕は③に近いものがあるので厳しいし…サーフィスマイナーとかは搬入不可…ん-他もぱっとしないかな。
帰って工法比較表を作成して、コンサルさんと相談してみましょうかね。
~そんなこんなで数日後~
メリット・デメリット、単価やら色々と考慮した結果…
【静的破砕剤を使用した静的破砕工事】に決定しましたー!
『ブライスターさん、おめでとうございまぁぁぁっす!!!』
いやーここまで時間かかったけど、これにて一件落着です。
…確実にこのカッチカチの頑固な子を割らないとだけどネー。
まぁそこはそれ、こうなった以上は私たちにお任せを。
さぁ皆の衆…やっておしまい!!
(ほんまに割れるんかい的な目線ですんごい見られてる…。)
今回はこんなもんで失礼させてもらいます。
あまりにも長くなってしまったので、次回で現場乗り込み編を書きますかね。