2022 6月 20

静的破砕剤とは?その特徴や使い方、使用する際の注意点を詳しく解説

建物の解体工事を行う際、周辺住民のことを考えると騒音には気を遣いたいものです。そこで、役立つのが「静的破砕剤」と呼ばれる薬剤を使用した工法です。

では、この「静的破砕剤」とはいったいどのような破砕剤なのでしょうか。この記事では、その基本的なことから特徴、使い方や注意点まで詳しく解説します。

 

1. 静的破砕剤とは

静的破砕剤という言葉を初めて聞いた人もいるでしょう。そこで、ここでは静的破砕剤の基本的なことをご紹介します。

1-1. 静的破砕剤とは

静的破砕剤とは、化学反応によってじっくりと膨張する薬剤です。主にその力を用いてコンクリート構造物や岩盤・転石を砕くときに使用します。

静的破砕剤を使った解体工事は、建物に瞬間的な力を加えて短時間で粉砕する従来の爆破解体とは違い、周囲に破片が飛んだり大きな音が鳴ったりするリスクが低いとされています。

1-2. 静的破砕剤の使い方

具体的に、静的破砕剤はどのように使われるのでしょうか。静的破砕剤は、破砕したいものの内部に充填させて使います。そのため、使用の際にはまず、破砕したいものに穴を空ける必要があるのです。

穴が空いたら、そこに適切な量の水を混ぜた静的破砕剤を注入し、穴を閉じます。こうすることで、静的破砕剤は破砕したいものの中で水と化学反応を起こし、大きく膨張します。

 

2. 静的破砕剤の特徴4つ

静的破砕剤は、他の破砕方法とどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、静的破砕剤の特徴を4つご紹介します。

2-1. 騒音が少ない

解体工事と聞くと、大きな重機で建物を壊したり、爆薬で建物を爆発させたりするというイメージがある人も多いでしょう。しかし静的破砕剤を使えば、重機解体や爆破解体と比べて、騒音の被害が少なくて済みます。そのため街中の建物を解体する際に、とくに向いている方法と言えます。

2-2. 使い方が簡単

静的破砕剤は、水を混ぜて破砕したいものの内部に流し込むだけで、対象物を破砕できます。つまり、従来の方法よりも簡単に使用できるのです。

そのため、解体工事を行う際に気軽に取り入れやすいというメリットがあります。

2-3. 使用するのに資格がいらない

工事を行う際、建物を爆破するために火薬を使用するには、そのための資格が必要です。一方、静的破砕剤は取り扱う際に、とくに資格が必要ありません。そのため、工事現場で誰でもすぐ使用できるのです。

2-4. ただし、破砕までに時間がかかる

静的破砕剤の大きな特徴は、化学反応を使ってじっくりと対象物を破砕することです。当然、薬剤が化学反応を起こすのを待たなくてはいけません。

条件によって前後しますが、おおよそ半日~1日程度で対象物に亀裂が入ると言われています。そのため解体工事を急いでいる場合には、あまり向いていないでしょう。

 

3. 静的破砕剤を使用する際の注意事項

具体的に、静的破砕剤を用いる際、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここでは、特に気を付けるべき項目をご紹介します。

3-1. 湿度の低い場所で保管する

静的破砕剤は、水との化学反応によって膨張する薬剤です。そのため、保管しているときに水気に触れてしまうと、その場で膨張を始めてしまいます。

それを避けるためにも、静的破砕剤は湿度の低い場所で保管するようにしましょう。また、床に直接置くのも避けるのが賢明です。

3-2. 保護具をきちんと身に着ける

静的破砕剤は強アルカリ性であるため、目や皮膚に触れると炎症を起こしかねません。そのため、取り扱う際には保護具をきちんと身につけましょう。ここでの保護具とは、保護メガネやゴム手袋、防塵マスクなどが含まれます。

また誤って目や皮膚に静的破砕剤が触れてしまった際は、ただちに15分以上流水で洗い、その後病院を受診するようにしましょう。

3-3. 水の量と温度をきちんと守る

静的破砕剤は、水を混ぜ合わせて使います。このときの水は、静的破砕剤によって適切な量と温度が定められています。

定められた水の量と温度の基準を守らずに静的破砕剤を使用してしまうと、事故につながる可能性もあります。とくに、日平均気温の上限を超えて使用することはやめましょう。

3-4. 水と混ぜ合わせたあとは素早く使用する

静的破砕剤は、水と混ざったときから化学反応をスタートさせます。そのため、一般的な静的破砕剤は、水と混ぜ合わせたあと2分以内に使用することになっています。

静的破砕剤と水を混ぜたあとにしばらく放置してしまうと、対象物に流し込む前に膨張反応が進んでしまいます。水と混ぜたあとはスムーズに対象物に流し込めるよう、事前に準備しておきましょう。

3-5. 静的破砕剤を充填させた穴を覗かない

静的破砕剤を穴に充填させるとき、きちんと作業できているかを確かめるため穴を覗きたくなる人も多いでしょう。しかし、急激に膨張した静的破砕剤が噴出してくる可能性があるので(鉄砲現象)、大変危険です。このような重大な事故を避けるためにも、穴を覗くことはやめましょう。

 

4. まとめ

静的破砕剤は、騒音を立てることなく対象物を破砕できる薬剤です。水と混ぜて使用するだけで簡単に使用できるというメリットもあります。

「中国爆砕西播工事株式会社」では、この静的破砕剤を使用した、安全で周辺環境に優しい解体工事を行っています。工事をお考えの方は、ぜひ「中国爆砕西播工事株式会社」までご相談ください。

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